渋川市立渋川北小学校 ことばの教室
 

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渋川北小学校

担任の先生へ ‐ことばのいいまちがい‐

発音に心配のある子ども(構音障害)の理解と配慮

渋川市立渋川北小学校 ことばの教室
 

◎構音障害とは

発音を間違えてしまうのには、それなりの理由があります。原因から見ると、器質的なもの(歯並びや舌の大きさ・口蓋裂など、生まれつきのもの)と、機能的なもの(器質的な原因が見いだせないもので、発達の未熟・社会的心理的影響などによるもの)に分けられます。
 具体的には……
 ・音を置き換えてしまうもの【置換 substitution】
  例「さかな」→「カタナ」や「シャカナ」、「カラス」→「タラス」
  ・子音や音節を省略してしまうもの【省略 omission】
  例「らっぱ」→「アッパ」、「ごはん」→「ゴアン」
  ・ひらがなで書きあらわせないような歪んだ感じに聞こえるもの【歪み distortion】
  例「りんご」→「ギンゴ」や「ジンゴ」など
 ・語の一部に必要がない余分な語音が付け加わるもの【付加 addition】
  例「つみき」→「ツミキリ」
 ・全体的に発音がはっきりしないもの

発音以外にもこんな様子なども見られます。
 ・うがいができなかったり、よだれがたれたり、風船がふくらませなかったりする。
 ・日記や作文の表記上に誤りがある。
  例「らくだ」→「だくだ」、「でんき」→「れんき」、「~です」→「~れす」
 

◎担任の先生にお願いしたいこと

 「話すことが好き」という気持ちを育てるために、次のような点にご配慮・ご協力いただければと思います。

◯発音が間違っていても、言い直しをさせたり注意したりしない
 正しく言おうとしても、正しく発音することができない状態です。発音が間違っていても、「もう一度言って!」などと言い直しをさせたり、「はっきり話して!」などと注意して、はっきりと発音させようとすることは、かえって、ことばに対しての劣等感を持たせてしまいます。
 ことばに強い意識を持つと、話すことに対して、はずかしがったり引け目を感じたりして、口数が少なくなったり、本読みや発言を避けるようになったりしてしまいます。
 ことばへの注意はやめて、よい聞き手になりましょう。

◯ごく自然に応答して、正しい音を聞かせる
 子供が、「ウタギいたね。」のように、間違って発音した時は、「そう。ウサギがいたね。」の様に、普通にこたえて下さい。「ウサギ!ウタギじゃなくて、ウサギよ!」の様な応答は、正しい音を聞かせるつもりでも逆効果になってしまいます。
 子供に分かりやすいような正しい音で、それとなく繰り返してあげて、まず聞き分ける力をつけましょう。

◯自信を育てる
 「発音が間違っていて、相手に通じなかった。」という経験をしていると、話すことや、更には行動全体が消極的になってしまう事があります。子どもの話をよくきいたり、小さな事でもほめたりするなど、クラスの中で認められる経験を増やしていくことが大切です。
 ことばを気にせず、自分から進んで話ができるような環境作りをしましょう。

◯周りの子供のからかいや質問があったとき
 「みんなも、苦手なことができるようになるためには練習するでしょう?○○さんは、ちょっと言いにくいことばがあるから、ことばの勉強をしてがんばっているんだよ。」ということを、クラスの子どもたちに分かりやすく話していただけたらと思います。
 友だちの頑張りを認め、応援できるような学級にしましょう。
 
 子ども達はみんな「ぼくのこと・私のことをわかってほしい」とおもっています。「ことば」には、相手にあることを伝えたいと思う気持ち(コミュニケーション意欲)が含まれています。とても言いにくそうに話していても、耳をすまし、心をすまし、わかろうとする気持ちで、しっかり聞くように心がけましょう。