渋川市立渋川北小学校 ことばの教室
 

ことばの教室について

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渋川北小学校

担任の先生へ ‐つっかえる・のばす・でない‐

吃音のある子どもの理解と配慮
渋川市立渋川北小学校 ことばの教室
 

◎吃音とは何か?

①言語症状
 連 発…「あ、あ、あのね・・・」のように、語の最初の音を繰り返すタイプ
 伸 発…「ぼ~くはね」のように、最初の音を伸ばすタイプ
 難 発…「・・・ぼ・くね・・・」のように、最初の音がなかなか声にならなかったり、力の入ったようなタイプ

②随伴症状
 ことばがスムーズに出てこない状態から抜け出すためにしようとした動作が身に付いてしまったもの
 (瞬き、目をこする、体をのけぞらす、手足を振る、足をばたつかせる etc…)

③情緒性反応
 ことばがスムーズに出てこないかもしれないという予期や不安により、また、スムーズに出てこなかったことによって、表情や態度に変化が起こる。自分の吃音にどの程度敏感になっているかによって、この反応は変わる。
 表 情…赤面、こわばる、当惑
 視 線…そらす、チラッと見る
 態 度…虚勢、攻撃的態度、おどけ、恥ずかしそうな態度、落ち着かない
 行 動…恥ずかしそうに笑う、いらつく、せき払いする
 話し方…先を急ぐ、小声になる、単調になる

④工夫
 あせらずに話そうとするために行う工夫
 延 期…間をあける、回りくどい表現をする、「アノー」「エー」などを入れる
 助 走…話すスピードを速める、語音に弾みをつける
 解 除…一度話すのをやめて、再び試みる

⑤回避
 吃音症状が悪化し、吃音に対する意識が強まるにつれて、回避が始まる。この回避が強まれば強まるほど吃音は悪化していく。
 ・話す場所や相手を避ける
 ・中途で話を止める(考えるふり、分からないと言う、黙る)
 ・相手が言ってくれるのを待つ・ジェスチャーを多く使う
 ・ことばや語順を言い換える
 

◎吃音の特徴

・波があること
 一時期スムーズに話せていても、再びスムーズに話せなくなるということがあります。
・場面や相手によって差があること
 リラックスしているとスムーズに話せない子や、逆に緊張するとスムーズに話せないという子がいます。
・吃音は「進む」ということ
 思春期にさしかかってくると、吃音が性格にまで影響するようになります。吃音をおそれて、自分がしたいこと、しなければならないことから逃げる姿勢が身に付いてしまう危険があります。これを吃音の内面化といいます。
 

◎担任の先生にお願いしたいこと

◯ことばに注意を向けさせないで下さい。
 ・「ゆっくり話しなさい」と言わない。
 ・「もう一度言ってごらん」と言わない。
 ・話し方に対する注意をしない。

◯つかえても最後まで平静に聞いて下さい。
 ・聞く側がせかさない。
 ・話しを途中で止めさせない。
 ・その子に代わってことばや考えを言ってしまわない。
 ・目を見て、相づちを入れながら聞く。
 ・いやな顔や心配そうな顔をしない。
 ・落ち着いた雰囲気で話が聞けるようにして下さい。

◯楽な話し方のモデルを示してください。
 ・ゆっくり話す。
 ・簡単な言葉で話す。
 ・短い文で話す。
 ・間(2秒ほど)をとってから話す。

◯本読みや発表の時に工夫して下さい。
 ・ふたり以上の人数で一斉に読む。
 ・そばに行って、小声で一緒に読んでやる。
 ・予期不安を起こさせないように、できればランダムに指名する。

◯ことばに劣等感を持たせないようにして下さい。
 ・ことばのことでからかったりしないクラスの雰囲気を作る。(安心して失敗できるクラス)
 ・順番で指名するときは、ぬかしたりせず、他の子と同じように指名する。

◯自信を持たせるようにして下さい。
 ・調子のいい日には、話す機会を多くしてやる。
 ・話す喜びや満足感を味わわせてやる。
 ・得意なことを認め、励ましてやる。
 ・本人の長所をみつけ、ほめてあげる。

◯ことばに関して特別ほめないで下さい。
 「つかえずによく言えたね。」「大変ゆっくり言えました。」等のことばはいりません。「元気に言えたね。」程度で、さらりと扱ってください。不自然にほめることは、逆にことば(吃音)を本人に意識させることになりかねないからです。
 
 ことばがスムーズに出てこないことによって、自分の気持ちを周りに伝えられず、自分の殻の中に閉じこもってしまうと、「○○ができなかったのは、吃音があるためだ。」と全てを吃音のせいにしてしまいます。吃音を悪者と考えてしまうためです。少しくらいことばにつまったり繰り返したりしても、自分の気持ちが表現できていれば吃音ともうまく付き合うことができるでしょう。