渋川市立渋川北小学校 ことばの教室
 

群特研について

渋川北小学校

保護者のみなさんへ ‐つっかえる・のばす・でない‐

吃音のある子どもの理解と配慮
渋川市立渋川北小学校 ことばの教室
 
①言語症状
 連 発… 「あ、あ、あのね・・・」のように、語の最初の音を繰り返すタイプ
 伸 発… 「ぼ~くはね」のように、最初の音を伸ばすタイプ
 難 発… 「・・・ぼ・くね・・・」のように、最初の音がなかなか声にならなかったり、力の入ったようなタイプ

②随伴症状
 ことばがスムーズに出てこない状態から抜け出すためにしようとした動作が身に付いてしまったもの
 (瞬き、目をこする、体をのけぞらす、手足を振る、足をばたつかせる etc…)

③情緒性反応
 ことばがスムーズに出てこないかもしれないという予期や不安により、また、スムーズに出てこなかったことによって、表情や態度に変化が起こる。自分の吃音にどの程度敏感になっているかによって、この反応は変わる。
 表 情…赤面、こわばる、当惑
 視 線…そらす、チラッと見る
 態 度…虚勢、攻撃的態度、おどけ、恥ずかしそうな態度、落ち着かない
 行 動… 恥ずかしそうに笑う、いらつく、せき払いする
 話し方… 先を急ぐ、小声になる、単調になる
 
④工夫
 あせらずに話そうとするために行う工夫
 延 期…間をあける、回りくどい表現をする、「アノー」「エー」などを入れる
 助 走…話すスピードを速める、語音に弾みをつける
 解 除…一度話すのをやめて、再び試みる

⑤ 回避
 吃音症状が悪化し、吃音に対する意識が強まるにつれて、回避が始まる。この回避が強まれば強まるほど吃音は悪化していく。
 ・話す場所や相手を避ける
 ・中途で話を止める(考えるふり、分からないと言う、黙る)
 ・相手が言ってくれるのを待つ
 ・ジェスチャーを多く使う
 ・ことばや語順を言い換える
 

◎吃音の特徴

・波があること
 一時期スムーズに話せていても、再びスムーズに話せなくなるということがあります。

・場面や相手によって差があること
 リラックスしているとスムーズに話せない子や、逆に緊張するとスムーズに話せないという子がいます。

・吃音は「進む」ということ
 思春期にさしかかってくると、吃音が性格にまで影響するようになります。吃音をおそれて、自分がしたいこと、しなければならないことから逃げる姿勢が身に付いてしまう危険があります。これを吃音の内面化といいます。
 

◎おうちの方にお願いしたいこと

◯どのような話し方をしていても、子供の話を辛抱強く聞いて下さい。話し方よりも、内容によく注意を向け、子どもの言いたいことを聞き取ろうとする姿勢や、言いたい気持ちに共感する姿勢が、子供の気持ちを楽にさせます。

◯子どもの話をせかしたり、途中で止めさせたり、また、子どもの考えや思いを勝手に補ったり、行ってしまったりしないで下さい。お子さんが自分の考えを最後まで言えるようにして下さい。

◯お子さんが話し終わってから、お子さんのことばを使いながらゆっくりとあわてずに応答して下さい。たとえば、
 『う・う・う・うさちゃん み・み・みたの』と、お子さんが言ったら、
 『ああそうなのうさちゃんをみたの。かわいかったでしょう。』と、楽にゆったりと応じて下さい。

◯『もっとゆっくり言いなさい』や『もう一度言ってごらん』などの話し方の注意や励ましはしないで下さい。暗に「どもってはいけない」と言っていることになり、お子さんにプレッシャーを与えてしまいます。また、スラスラ音読できたり、話せたりした時に、過度にほめることも、「この次どもらないように」というプレッシャーを与えることになってしまいます。

◯お子さんが話している間は、優しく相づちをうったり、自然に目を合わせたりして下さい。

◯ お子さんに返事を返す前に、数秒のゆとりをもって下さい。こうすることで、全体的な雰囲気を穏やかでゆるやかなものにします。そして、お子さんが話すのを援助することになります。

◯ご両親がお子さんを愛していて、とても大切に思っていること、そして、ともに過ごす時間を楽しみにしていることをお子さんにはっきり示す工夫をして下さい。また、話をするときは、家族の一人一人がお互いの話をよく聞くことです。誰かが話しているときには、ほかの人は聞き、自分の番になったら話ことにしましょう。

◯ お子さんの得意なことや長所をたくさん見つけ、ほめたり励ましたりして下さい。ことばに関係のないことでも、何か一つ自信を持てることがあると、変わってくる場合があります。

◯毎日少なくとも5分間は、お子さんといっしょにあわてず、楽に、リラックスして話すことを心がけて下さい。
 
 ことばがスムーズに出てこないことによって、自分の気持ちを周りに伝えられず、自分の殻の中に閉じこもってしまうと、「○○ができなかったのは、吃音があるためだ。」と全てを吃音のせいにしてしまいます。少しくらいことばにつまったり繰り返したりしても、自分の気持ちが表現できていれば吃音ともうまく付き合うことができるでしょう。